腹筋をするって変な日本語
まいど
トレーナーの山崎です
腰痛には腹筋しましょうというのはよく聞く腰痛に対する運動療法ではないでしょうか。
しかし、これは本当にそうでしょうか。
腰痛ですと言って病院に行き、腹筋をやってくださいと言われ、痛いからできなかったという人は多いと思います。
そもそも、この腹筋、何を指しているのでしょうか。
一般的に腹筋と言われるものは、解剖学上でいう腹筋群であり、細かく見ていくと、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋に分けられます。
で、お医者さんではこれらの筋肉を鍛えてくださいねと言われるようですが、
腰痛の原因(今回は中枢神経系の痛みは除きます)は腰部の安定力の欠如とコントロール不足がほとんどです。
ではこの安定力を高める筋肉はどこかというと、腹横筋になります。
腹横筋は深層の筋になるのですが主に腰椎を安定させる働きがあります。
腹横筋以外の腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋は腰部を安定させる働きというよりも、可動させる方に主に働く筋になります。
お医者さんの意図としては、安定させる筋である、腹横筋をトレーニングしましょうね
という意味だと思うのですが、受け手の解釈としては
腹筋をする⇨上体起こし(クランチやシットアップ)
この上体起こしでどこが刺激されるのかというと、深層の筋よりも表層の筋、つまり腹直筋や腹斜筋の方が優位に働いてしますんですね。
腰痛の原因が腰部安定性の欠如だとすれば、優先してトレーニングしないといけないのは腹横筋になります。
上体起こしでは安定性は獲得しにくいので、”腹筋を鍛える”と伝える側も気をつけなければいけません。
腹横筋のエクササイズはいろいろありますが、
深層筋になるので、感覚を掴みにくいところでもあります。
腰痛の改善に向けてはここの腹横筋を鍛えることが肝になってくるので、
次回腹横筋のエクササイズを紹介したいと思います。