leeuw14’s diary

思考は現実

運動療法や予防医学的な運動における地域格差

まいど

トレーナーの山崎です

 

医療において、都市と地方とで医療格差が起きてはならない。

というのを何かで見たことがある。

 

地方に住んでいるから満足な医療を受けられませんでしたでは、確かに日本人で国民健康保険を納めている人たちからすれば納得できず、国民の権利として要求すべきところだと思います。

 

しかし、今というか今後課題になりそうなこととしては、運動療法地域格差について。

 

地方と都市部では高齢者の1日の歩行数はどちらの方が平均して多いかご存知だろうか?

目標として8000歩ほど歩こうというのが理想らしいが

都市部の方が、公共交通機関が発達しているので、歩いて行動する人が多いというのが実情で、地方に行けばマイカー率が高くなるので歩く機会が少なくなっている。

地方では平均が8000歩に満たないのが現状である。

 

 

医療に関しては、地域での格差というのはあまり感じられないのだが、

慢性疼痛や、死因につながる寝たきり状態を防ぐということは、医療機関でできることというより運動療法でできることの方が多い気がする。

 

 特に健康寿命を延ばしましょうと叫ばれてフィットネスクラブが次々できているが、都市にに集中しており地方ではどうだろうか。

 

自分の祖母は85歳で意識ははっきりしているのですが、膝周りを怪我し手術してからはQOLの低下が急激に進んだ。

祖母は田園風景の広がる田舎に住んでいるのだが、頼れるところは病院のみだったようで、運動を行う機会というのがめっぽう少ないように感じる。

 

病院でも理学療法士さんがいれば運動処方はうけれるだろうが、

基本的には医師の指示のもとでのリハビリや運動指導のみで、保険という枠組みを考えると十分な運動指導ができているとは思えない。

 

こういった背景には運動指導のエビデンスの弱さが挙げられるのだが、

そもそも人間を研究対象としていて形態など個人差が出やすいので難しいとは思うが、

運動療法が、慢性疼痛や予防医学として力を発揮するのは最近では言うまでもなくなってきている。

 

こう言った背景を見ると都市部では優秀なトレーナーや、質の高い運動指導を受けられるジムは多くなってきているが、地方ではあまり聞かない。

地方に住んでいる人は農林水産業に携わっている方が多いので、運動量は多い気はするが、一度こけるとそこから立ち直るのは辛い印象。

 

 

運動指導に携わる人間は、地方でも予防医学の観点で運動指導できる箇所を創っていかないと、本当の意味での地域の医療格差は無くならないのではないでしょうか。