leeuw14’s diary

思考は現実

フィットネスクラブにおいてエクササイズのミスマッチを防ぐために

まいど

トレーナーの山崎です

 

フィットネスクラブでのミスマッチとは

お客さんが求めているもの(目的など)に対してフィットネスクラブ側が提供しているものが合わない状態を言います。

 

よくあるのは、

ダイエットのためや腰痛予防のためにと勧められたエクササイズを行っていたがあまり改善されない、または怪我をしたといったものです。

 

これは少数の方がなっているわけではなく、多数の方が陥っている(または気づいていない)と思われます。

 

なぜこのような状態になってしまうかというと、

フィットネスクラブでは、この目的にはこのエクササイズといったマニュアル的なものがあります。

おそらく業務の効率を図るためだとは思いますが、体の状態を見ずに提供されるエクササイズにはミスマッチが多く発生します。

例えば、

自転車のタイヤの空気が抜けていて自転車屋さんで空気を入れてもらう場合、

丁寧な自転車屋さんであれば、空気が抜けてしまっていた原因を探してくれますが、そうでない自転車屋さんでは空気を入れて終わりではないでしょうか。

仮にパンクして入ればその場で空気の漏れに気づくかもしれませんが、

人間の場合、原因や不調に対して間違ったエクササイズを提供されてもすぐには影響が出ず、時間差で出てきます。

もちろん提供した側は気づきません。

 

フィットネスクラブでの多くは、このように

体の状態を把握せずにトレーニングプログラムやエクササイズを行っていることが問題で、そこに気づかずに行うことが結果が出ない、不調になるといった結果に繋がってきます。

 

フィットネスクラブでの初心者の退会理由はほぼこれです。

 

このようなミスマッチを防ぐために

スポーツの指導ではよくパフォーマンスピラミッドといったものが使われます。

(この概念に関しては相互に影響し合うので、ピラミッド構造ではないのですが、わかりやすいのでこちらを使用します)

これは何かというと、

ピラミッドのように下から土台になっており

         / \

         / 技術    \

      /ーーーーーーー \

      /  筋出力・パワー    \

   /ーーーーーーーーーーーーー \

   /        体力・基礎身体能力        \

/ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  \

 

下の層の能力が低ければ、上の階層での能力の伸びは期待できず、過度なトレーニングは許容範囲を超えてしまい怪我やオーバーワークに繋がってしまうというものです。

 

フィットネスクラブでいうと

マラソン大会に出ていい成績を残したいので効率的な走り方のコツを学ぶのは”スキル”です。

42km走れるだけの筋持久力をつけるのは”筋出力・パワー”になります。

怪我をしないための正しい体の使い方や姿勢、体本来の機能を発揮するのは”体力・基礎身体能力”になります。

 

多くの人が上の表で言う中段からトレーニングを開始するので、結果が出なかったり、怪我を重ねてしまったりしています。

フィットネス初心者の人でマシンを最初にガンガンさせられるのはまさにこの状態です。

 

まずは下段の体力・基礎身体能力”をまずは把握し、そこを改善するところからトレーニングを始めればミスマッチは防げると思います。

 

そして、そのような体を専門的に見てもらえるのはしっかりと知識のあるトレーナーに見てもらうのが一番。

 

車を車検に出すように、自分の体も一度しっかり見てもらってはどうでしょう。