フィットネスにおけるパーソナルトレーナーの実情①
まいど
トレーナーの山崎です
最近、マツコの知らない世界でパーソナルトレーナーが取り上げられていたと聞きました。
フェイスブックでも、このことに言及したブログなどがちらほら上がっており、話題性が高かったことが感じ取れます。
私はみていないので、聞いた話でしかないのですが、
年収1000万を超えるトレーナーも存在する。
と紹介されていたそうです。
私がみたブログ記事では、盛っているや、現実はそんな甘くないなどとった書かれ方をしていました。
私は、この紹介のされ方は嘘はないと思います。
なぜそう思うかを書いていきたいと思います。
⑴実際に1000万稼ぐトレーナーはいる。
まず、1000万稼ぐとなると、月収で90万近く稼がなければなりません。
パーソナルトレーニング1セッションの値段相場は大体60分6000円〜9000円
都心部に行くほど単価が上がっているイメージはあります。
また大手フィットネスでは2〜4割ほど引かれる(成績によって変わったりします)ので実質”最低”でも1時間4200円くらいでしょうか。
そう考えると月200本近いセッションを行わなければならないわけです。
週間で考えると50本
週6日働いたとすると1日8〜9本
1日8本詰まっているまあまあしんどいのですが、こなせなくはないです。
セッションの内容によってはトレーナー自身楽だったりするので、そこまで苦にはならないですね。
ちなみに単価が低くてこの量です。
ただ、何年もこれを繰り返せるとは思えないので、皆さん単価を上げていかれるのだと思いますが、不可能ではないです。
しかし、ここまで集客するのが大変だと思うのが一般的ですよね。
集客するためには実力がないといけなかったり、経歴がなかったりしないと大変なのではと考えるのが普通です。
しかし、実際はそうではないのです。
⑵フィットネスの現場だと実力や経験はそこまで問われない。
パーソナルトレーナーの世界(フィットネスに限らせてもらいますが)では、
”技術=お金”は成り立ちません。
すごく技術や経験はあるのに、予約が空いているトレーナーなどいっぱいいます。
そこにはビジネスの能力も含まれるからなのですが、それは真っ当にやっている人たちだと思います。
もちろん知識・技術・経験は必要で、信頼に繋がるところなのでもちろん大事なのですが、
一般のトレーニーに対してそこまで知識や技術は必要かと言われると、
そこまで必要じゃないことの方が多いと思います。
と言うか、お客さんからしたらわからないですし、トレーナーと名乗るのに資格もいらないので、言ってしまえばそれだけで”先生”になれてしまうのです。
これは、日本のトレーナー制度は民間資格がほとんどで、どれもピンキリの資格なのです。
資格が多い方が多少信用度は増しますが、有効な資格の数は限られます。
じゃ、お客さんは何を信用するかと言うと、その人の見た目や態度、人柄と言った部分が大半を占めます。
結果は後からついて来ればいいですし、全く運動していなかった人が、運動を定期的に繰り返し出すと、やり方さえ間違っていなければそれなりの結果が出てしまいます。
そう言った意味では、少々表現が荒いですが
民間フィットネスにおけるパーソナルトレーナーは水商売と変わらないのではないでしょうか。
そう考えると、人気を集めたり、濃い接客をすれば自ずと人が集まってくるのは不思議ではないです。(もちろん人によっては向き不向きがあると思います。)
以上が、年収1000万円稼ぐトレーナーのカラクリだと思っています。
中には、知識・技術・経験でそれだけの結果を残している人たちもいますが、一握りではないでしょうか。
水商売が悪いとは全く思はないですし、それも一つの武器だとは思うのですが、
知識・技術・経験を問わない人気は果たして、業界的にどうなのでしょうか?
長くなってしまったので
ここからの考察はまた次回、、