腓腹筋についての疑問
まいど
トレーナーの山崎です。
日頃からいろんなことに疑問を持つことは大事ですね。
最近の疑問は、
膝の伸展制限がかかっている場合、腓腹筋は優位に働かないんじゃないかという疑問です。
どういうことかというと、
腓腹筋の働きは
・膝関節の屈曲
・足関節の底屈
です。
ヒラメ筋と協同することが多いのですが、
腓腹筋とヒラメ筋は少々力発揮能力の役割が違います。
・ヒラメ筋は赤筋が比較的多く持久系
・腓腹筋は白筋が比較的多く瞬発系
なんですね。
ダッシュやジャンプといった運動で使われることが多いのは腓腹筋の貢献度が高くなると思うのですが、
今回の疑問は膝関節が完全伸展しにくい状況では腓腹筋をうまく使えないのではというもの。
もうすこし深掘りすると、
腓腹筋は多関節筋なので、膝関節での筋付着部が固定(安定)されていないと、足関節底屈の発揮能力はうまく使えないんじゃないでしょうか?
つまり膝が少しでも曲がりやすい状況にあれば、下腿での足関節伸展能力(瞬発系)は落ちる可能性があると思うのです。
見方を少し変えると、膝の伸展制限があると腓腹筋は発達しにくいんじゃないでしょうか?
また、多関節筋であるため、トリプルエクステンション時には負荷がかかります。
腓腹筋の肉離れとは関係性があるのでしょうか?
あくまで仮説なので、実際に研究した論文があるかどうかなど探してみないといけないですね。
疑問を持つことで知見が広がるのは非常に重要だと思います。