アフォーダンスと聞いて
まいど
トレーナーの山崎です
初めて聞く単語だったので勉強せねばと思い、書籍を一つ購入しました。
比較的入門編らしいのですが、途中挫折しそうになりながらも読み切ったので読書録として記しておきたいと思います。
- 作者: 佐々木正人,宮本英美,黄倉雅広,三嶋博之,鈴木健太郎
- 出版社/メーカー: 金子書房
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
アフォーダンスと聞いて、最初はダンスの流派かと思っていました。
すぐにわかりやすい物事とくっつけようとするので、人間の脳は時に厄介ですね。
アフォーダンスというのは、アメリカの認知心理学者ギブソンが造った造語です。
そもそも認知心理学とはどういう学問か
認知心理学とは人間の心を情報処理システムと捉える立場(認知的アプローチもしくは情報処理的アプローチ)から研究する学問、あるいは知覚、記憶、思考、言語、学習などの認知の働きを解明しようとする心理学である。
引用:日本認知心理学会http://cogpsy.jp/cogpsy
その中でも知覚について書かれており、アフォーダンスとは
”affordance”は
”afford"=(もの・こと)が(人)に〜を与える/提供する
と意味を含んでおり
ギブソンは、環境が動物に対して与える「意味」としています。
(この辺りは、心理学者ではないので、何となくの意味で捉えているので今後勉強した際に間違いであると気づいた場合は修正します)
この時点でかなりわかりにくいのですが、私なりに解釈したことを書いておくと、
環境、この場合何でもいいのですが
例えば「行き止まり」という環境は私たちに「歩を止めさせる」というアフォーダンスを持っています。
「行き止まり」と気付かずに突き進んだ場合は「体を制止する」というアフォーダンスを持っています。
つまり、ものと人の間にどのような可能性もしくは関係性があるかというのがアフォーダンスという意味ではないでしょうか。
このアフォーダンスというのはデザインの分野でよく使われるらしく、
ものなどをデザインする際に、その形が暗にどのような意味を持っているかを私たちは情報を捉え行為に移すことを含めデザインを行うようです。
考えてみたら当たり前のことですが、
フライパンの持ち手は私たちにそこを握るということをアフォードしています。
じゃないと熱いので。
最近は機能的なデザインのものなどもよく見かけますね。
ここから考えられることをまとめると、私たちが当たり前のように行っている行為は、色々な情報を捉えた上で最適な行動を起こしている(誘導されている?)と感じます。
知覚を使いその環境の情報を捉えることで絶えず私たちは行為・行動を行なっています。
環境に応じた最適な行為の選択は得られた知覚や過去の経験によって質が変わるので、
行為の元になっている運動は、”環境”ありきで考えないといけません。
しかし、その”環境”は常に大なり小なり変化するものである以上、固定化して考えることは難しいのではないでしょうか。
これの様な考え方は成長期のクラムジーを考える際に必要になるのは、何となくわかった気がしました。
運動指導者であれば抑えておきたいところです。