プラスマイナス
自主的な”トレーニング”?
情報の取捨選択
まいど
トレーナーの山崎です
関東の方は8月らしくない天気が続いています。
梅雨みたいな天気で、体調崩す方もちらほら。
ダラダラに汗をかいている方が好きな僕にとっては今年の夏はスカされた感じです。
さて、最近読んだ本の感想文を
新しい分野の勉強をするときは
水平に広げていく方法と深掘りしていく方法があり、それらは限界なくできるというものです。
ネットサーフィンでは次から次へと興味が移り変わって
あれ、最初何調べてたんやっけ?ってなるのが水平方向への広げ方
筋肉ってなんで収縮するんかな、
ミオシンとアクチンが、、、
本当に滑り込んでんのかな、、、
と疑問を持って掘り下げていく方法とがあります。
正直この方法は知らない間にやっていました。
しかし、どちらも限界がないので、どこまで広げれば・掘り下げればいいのかなどは疑問でした。
しかし、完璧は存在しないので、
別の角度から比較できる範囲までで有限化しておけば十分ではないかとの新しい勉強の仕方を知ることができました。
かなり情報が氾濫している現代ですが、
つまり言い換えると比較できないような情報は”現状では”そんなに重要ではなく顔見知り程度でいいのではないでしょうか。
そう考えると少し情報の取捨選択がしやすくなります。
不必要な情報も多いのでできる限り”大事な情報”に触れていきたいと思います。
中国のトレーナーの資格
まいど
トレーナーの山崎です
今日は、たまーに行なっている同業者さんへの潜入捜査に行って来ました。
と言っても、施設見学させてもらっただけなんですが、、
今年オープンしたその施設は、トレーニング業界でも権威のある先生が携わっておられる施設で、そこのトレーナーさんもその先生監修の一定レベルを認定されたトレーナーさんで運営されていました。
ここまではよくある話で、似たような協会があるんだなと毎回思わされるのですが
そんな中、今日対応してくれた方が中国の方でした。
流暢な日本語で施設を紹介してくれ、プロフィールを見せながら自己紹介をしてくれました。
今回初めて知ったのですが、
中国には国家資格としてパーソナルトレーナーの資格があるそうです。
中国で猛勉強して日本に来たことを語ってくれました。
日本にはトレーナーの国家資格はありません。
近いものでいうと日本体育協会のアスレティックアスレティックトレーナーでしょう。
国家資格と聞くだけで、”おっ”と思ってしまうのですが、
一定のレベルを保証するもので、実力を証明するものではないんですね。
しかし、やはりブランド力はありますよね。
実力を証明するのは難しい業界ですので、サービスを受ける側の認知度や熟知度合いが重要になってくると思います。
そのために、正しい情報を発信していかないといけないと改めて感じます。
フィットネスクラブにおいてエクササイズのミスマッチを防ぐために
まいど
トレーナーの山崎です
フィットネスクラブでのミスマッチとは
お客さんが求めているもの(目的など)に対してフィットネスクラブ側が提供しているものが合わない状態を言います。
よくあるのは、
ダイエットのためや腰痛予防のためにと勧められたエクササイズを行っていたがあまり改善されない、または怪我をしたといったものです。
これは少数の方がなっているわけではなく、多数の方が陥っている(または気づいていない)と思われます。
なぜこのような状態になってしまうかというと、
フィットネスクラブでは、この目的にはこのエクササイズといったマニュアル的なものがあります。
おそらく業務の効率を図るためだとは思いますが、体の状態を見ずに提供されるエクササイズにはミスマッチが多く発生します。
例えば、
自転車のタイヤの空気が抜けていて自転車屋さんで空気を入れてもらう場合、
丁寧な自転車屋さんであれば、空気が抜けてしまっていた原因を探してくれますが、そうでない自転車屋さんでは空気を入れて終わりではないでしょうか。
仮にパンクして入ればその場で空気の漏れに気づくかもしれませんが、
人間の場合、原因や不調に対して間違ったエクササイズを提供されてもすぐには影響が出ず、時間差で出てきます。
もちろん提供した側は気づきません。
フィットネスクラブでの多くは、このように
体の状態を把握せずにトレーニングプログラムやエクササイズを行っていることが問題で、そこに気づかずに行うことが結果が出ない、不調になるといった結果に繋がってきます。
フィットネスクラブでの初心者の退会理由はほぼこれです。
このようなミスマッチを防ぐために
スポーツの指導ではよくパフォーマンスピラミッドといったものが使われます。
(この概念に関しては相互に影響し合うので、ピラミッド構造ではないのですが、わかりやすいのでこちらを使用します)
これは何かというと、
ピラミッドのように下から土台になっており
/ \
/ 技術 \
/ーーーーーーー \
/ 筋出力・パワー \
/ーーーーーーーーーーーーー \
/ 体力・基礎身体能力 \
/ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー \
下の層の能力が低ければ、上の階層での能力の伸びは期待できず、過度なトレーニングは許容範囲を超えてしまい怪我やオーバーワークに繋がってしまうというものです。
フィットネスクラブでいうと
マラソン大会に出ていい成績を残したいので効率的な走り方のコツを学ぶのは”スキル”です。
42km走れるだけの筋持久力をつけるのは”筋出力・パワー”になります。
怪我をしないための正しい体の使い方や姿勢、体本来の機能を発揮するのは”体力・基礎身体能力”になります。
多くの人が上の表で言う中段からトレーニングを開始するので、結果が出なかったり、怪我を重ねてしまったりしています。
フィットネス初心者の人でマシンを最初にガンガンさせられるのはまさにこの状態です。
まずは下段の”体力・基礎身体能力”をまずは把握し、そこを改善するところからトレーニングを始めればミスマッチは防げると思います。
そして、そのような体を専門的に見てもらえるのはしっかりと知識のあるトレーナーに見てもらうのが一番。
車を車検に出すように、自分の体も一度しっかり見てもらってはどうでしょう。
人が対象だから絶対はない
まいど
トレーナーの山崎です
トレーナーなどのボディワーカーは対象が人間なだけに絶対はないんですよね。
あるのは傾向のみ。
その傾向を踏まえてその人その人に合わせてエクササイズを処方する。
今、会社のプロジェクトで姿勢パターンを64パターンに分け、判別するプログラムを作成しています。
よく左右のバランスをそろえましょうなどと言いますが、実際はほとんどの人が右足に重心がかかっています。
PRIなどの理論では問題ないのですが、
商品化するときには優劣をつけないといけません。
そうじゃないと、興味を持ってもらえないので
これがいいとかこれが悪いとか。
ビジネスなので仕方ないのですが、消費者側のものの見方も成長しないとこのようなのは永遠と続くのかなと感じます。
脳のお勉強
まいど
トレーナーの山崎です。
ここ最近、更新ができていませんでした。
その間に、中野信子さんの執筆された
サイコパス (文春新書) を読み終えました
率直な感想としては、サイコパスはごく身近にも存在し、
効率を測ったり、勇気を振り絞るような行動は時にサイコパスの思考とリンクする可能性もあるんだなと思いました。
こちらで書かれている内容としては最新の脳科学の研究を紹介しながらサイコパスとはどのようなものだというのを紹介しています。
脳科学の分野はここ10年くらい急速に発展していて(発展してきた要因としては脳の分析方法が確立されてきた)、
脳の仕組みがかなり解明されつつあります。
フィットネス・トレーニング業界においても脳の仕組みと絡めた解釈が浸透しつつあり
トレーニング指導者はより幅広い知識が求められるようになってきているように感じます。
脳の基礎を勉強するのは非常にハードルが高いように感じられるが、「サイコパス」は非常に理解しやすく書かれているが、
少し、かじっている人からすると物足りないように感じます。
最近の自分のオススメは
David J Linden の「快感回路」
快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか (河出文庫)
- 作者: デイヴィッド・J・リンデン,岩坂彰
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
フィットネス業界で活動している人間なら理解しておきたい人間の行動など、
どのような仕組みで人間は行動しているかをわかりやすく書かれているのでこちらもオススメです。
なんせ脳の世界は不思議なことが多いので、人間を理解する上では必要な分野ではないでしょうか。