空間認知能力
まいど
トレーナーの山﨑です
現在関わっているチームの選手の成長が見られたので、シェアします。
少し技術的な話になってしまうのですが
年始の試合をサポートで見させていただいたときに、ボールの位置を把握したり、距離を測ったりが苦手な選手がいました。
具体的なプレーとしては、向かってくるボールにヘディングなりトラップなり”合わせる”というプレーをしないといけないのですが、その選手はうまく合わせることができずにかぶってしまったり、ミスが起きていました。
本人は真面目に練習も取り組む選手なのですが、なかなかうまくプレーできないとコーチから聞いていたので少しプレーについてしゃべてみることにしました。
まず気になったのは話の内容以前に目が合いにくい事に気づきました。
これはもしやと思い、片方の手のひらを前に出しもう一つの手で手のひらと鼻を交互に触ってもらうテストをしました。
その場にいた他の選手も不思議そうにやってくれたのですが、案の定、その選手はうまくできませんでした。
これは何かというと、視機能トレーニングの一つでうまくできない場合空間認知能力が発達していない可能性があります。
つまり目がうまく使えないことで、空間認知もうまくできない。
手と鼻という認知の空間に自分の手を認知したイメージ通りに動かす。
これがずれていると、認知した環境に自分の体をうまく”合わせる”ということが難しくなります。
空間認知能力と視機能
この選手には、これできるようになったらもう少し楽にプレーできるよと伝え、
うまくでくるようになるまで練習してもらいました。
そしてつい先日その選手のプレーを見る機会があったのですが、2ヶ月前とは全く違うプレーをしていました。
ボールに対してしっかりと合わせる事ができており、コーチもうまくなったと評価していました。
その選手に話を聞くと、思い出したときに手と鼻を触るトレーニングを練習していたとのこと。
実際に、スムーズにできておりプレーにつながっていると感じました。
決してこのトレーニングでだけでうまくなったわけではないですが、一つのきっかけとして選手が成長する一端を担えたことは嬉しく思いますし、いわいる教科書どおりの結果が出たことに喜びを感じた週末でした。