アフォーダンスと聞いて
まいど
トレーナーの山崎です
初めて聞く単語だったので勉強せねばと思い、書籍を一つ購入しました。
比較的入門編らしいのですが、途中挫折しそうになりながらも読み切ったので読書録として記しておきたいと思います。
- 作者: 佐々木正人,宮本英美,黄倉雅広,三嶋博之,鈴木健太郎
- 出版社/メーカー: 金子書房
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
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アフォーダンスと聞いて、最初はダンスの流派かと思っていました。
すぐにわかりやすい物事とくっつけようとするので、人間の脳は時に厄介ですね。
アフォーダンスというのは、アメリカの認知心理学者ギブソンが造った造語です。
そもそも認知心理学とはどういう学問か
認知心理学とは人間の心を情報処理システムと捉える立場(認知的アプローチもしくは情報処理的アプローチ)から研究する学問、あるいは知覚、記憶、思考、言語、学習などの認知の働きを解明しようとする心理学である。
引用:日本認知心理学会http://cogpsy.jp/cogpsy
その中でも知覚について書かれており、アフォーダンスとは
”affordance”は
”afford"=(もの・こと)が(人)に〜を与える/提供する
と意味を含んでおり
ギブソンは、環境が動物に対して与える「意味」としています。
(この辺りは、心理学者ではないので、何となくの意味で捉えているので今後勉強した際に間違いであると気づいた場合は修正します)
この時点でかなりわかりにくいのですが、私なりに解釈したことを書いておくと、
環境、この場合何でもいいのですが
例えば「行き止まり」という環境は私たちに「歩を止めさせる」というアフォーダンスを持っています。
「行き止まり」と気付かずに突き進んだ場合は「体を制止する」というアフォーダンスを持っています。
つまり、ものと人の間にどのような可能性もしくは関係性があるかというのがアフォーダンスという意味ではないでしょうか。
このアフォーダンスというのはデザインの分野でよく使われるらしく、
ものなどをデザインする際に、その形が暗にどのような意味を持っているかを私たちは情報を捉え行為に移すことを含めデザインを行うようです。
考えてみたら当たり前のことですが、
フライパンの持ち手は私たちにそこを握るということをアフォードしています。
じゃないと熱いので。
最近は機能的なデザインのものなどもよく見かけますね。
ここから考えられることをまとめると、私たちが当たり前のように行っている行為は、色々な情報を捉えた上で最適な行動を起こしている(誘導されている?)と感じます。
知覚を使いその環境の情報を捉えることで絶えず私たちは行為・行動を行なっています。
環境に応じた最適な行為の選択は得られた知覚や過去の経験によって質が変わるので、
行為の元になっている運動は、”環境”ありきで考えないといけません。
しかし、その”環境”は常に大なり小なり変化するものである以上、固定化して考えることは難しいのではないでしょうか。
これの様な考え方は成長期のクラムジーを考える際に必要になるのは、何となくわかった気がしました。
運動指導者であれば抑えておきたいところです。
中国サッカー
まいど
トレーナーの山崎です
最近はチャイナマネーの影響で中国リーグに世界の有名サッカー選手が流れ込んできているのはここ数年の中国サッカーの現状です。
そんな中こんな記事を見つけました。
スタジアムの完成度、サポーターの熱気に見る「中国サッカー強国化」への“本気度”/中国・新皇帝の野望<2>
風の噂で聞いたところによると、アンダーカテゴリーに優秀な指導者を海外から招聘しているようなので、中国サッカー界全体で底上げを狙っていってるんじゃないでしょうか。
日本のアンダーカテゴリーはこのままで大丈夫なのでしょうか。
私も近いうちサッカー界に貢献できるように動向を注視したいと思います。
デッドリフトとスクワットのあいだ
まいど
トレーナーの山崎です
ではないですが、世の中明確に境目がわかるものは少ないと思います。
下肢のトレーニングの代表格と言えばデッドリフトやスクワットになります。
素人目に見ればどちらの動作もしゃがんでおり、何が違うかと言われればわからないと思います。
トレーニングでも、デッドリフトとスクワットの境目を見つけることは難しいのではないでしょうか。
よく、スクワットはプッシュ系(膝の伸展)デッドリフトはヒンジ(股関節の屈曲)と言われることが多いのですが、
スクワットでも股関節の屈曲はキューイングの際指摘されるところではないでしょうか。
スクワットやデッドリフトのテクニカル的な話をするときりがないので、置いておいますが、
何が言いたいかというと、
今まで下肢のトレーニングパターンとしては膝屈曲優位か股関節屈曲優位かで分けられていましたが、もっと深く動作を見たときに
スクワットの時の股関節屈曲では股関節軽度外旋が入り、
デッドリフト時の股関節屈曲では股関節軽度内旋が入る
ということを知識のアプデートとして入れておきたいと思います。
このことから言えるのは、大臀筋を最大限使おうと思った時には、股関節屈曲は内旋位が大臀筋上部繊維の最大伸長ポジションになるので、この位置から出力できれば、大臀筋を使うことができます。(しかしここで大臀筋が発火しない人も多いのが現状ではないでしょうか)
深く沈んだ時(切り返しなどを行なった場合)などは膝の伸展力で出力するか股関節の伸展力で出力するかのどちらかではなく、どちらかが優位に働きます。
この時の股関節内外旋の組み合わせがマッチしていないとパフォーマンス効率が下がってしまい所謂けがにつながりやすくなります。
つまり、膝伸展出力メインのときは軽度外旋、股関節出力メインのときは軽度内旋
このルールを守れば怪我はしなくなるんじゃないでしょうか?
なので、あながち、膝が中に入っていると言われるような姿勢でも出力方法(膝か股関節のどちらが優位に出力しているか)によっては安全な可能性があります。
もちろん外旋や内旋を意識しても、出力がともわなければならないので一筋縄ではいかないですが指導の際に着目したいところです。
ここまでは経験や聞いた話による個人の見解なので、今後論文などの文献を参照しながら確認していきたと思います。
なので、スクワットもデッドリフトもどちらも明確に動作を分けれていることが大事で、使い分けがその先のパフォーマンスに大きく影響してくると思います。
大臀筋を使う
まいど
トレーナーの山崎です
ここ最近
ずっと疑問だったことが腑に落ちる気配があります。
それは、大臀筋の活動をいかに作るかです。
大臀筋は股関節の伸展・外転・外旋作用のある股関節後面の筋肉です。
主に股関節伸展時に使われることが多いのですが、果たして伸展時にどれだけ活動しているのか。
文献などを見ると、
股関節伸展にはハムストリングと大臀筋の2つの筋肉で伸展を行なっているのですが、どちらのパターンもあり、また大臀筋がうまく使えている前提で論文展開されているようなものが多いと感じていました。
ここで私が言いたいのは、全員がうまく大臀筋使えていると思うなよということです。
パフォーマンスとすれば股関節が伸展(伸び)すればいいので、結果としてはハムストリングスと大臀筋のパフォーマンス比率には言及されないことが多いのですが、
より高度なパフォーマンスを発揮しようとしたときには、本来持っている役割分担で活用してあげないと、
結果的にパフォーマンスが落ちてしまう(または頭打ち)と思います。
しかし、大臀筋は筋活動がしにくいと思うのです。
一方では可動性を求められ、一方では安定性を求められる股関節において、
筋出力を発揮するための”足場”がないのです。
股関節は球関節であるため、自由度が高く、それ故安定がしにくいのです。
なので、大臀筋にはスタビリティを行いながら出力発揮すると言った高度な筋の活動が必要になてきます。(できる人からすると容易だが、大臀筋のきん活動の弱い人にとっては難しい)
大臀筋でのスタビリティが不足すると、動きやすくなった分他の筋活動が活発になるので、余計に他の筋活動が活発になる。その代表格がハムストリングでこの状況がハムの柔軟性に関わってくるんじゃないかと思います。
研究をしたわけではないですが、いい論文など見つけたらシェアしたいと思います。
トレーナーのモラル
まいど
トレーナーの山崎です。
最近よく耳にするのはパーソナルトレーナーの独立です。
マンションの一室などでサロンを開業できるため、比較的手に出しやすいので、多くのトレーナーがマイクロジム経営に乗り出しているようです。
しかし、集客に関してはどのようにしているのでしょうか。
私が見たのは一部でしかないので、全ての独立開業したトレーナーがそうとは限りませんが、
以前働いていた職場で声をかけるんじゃないでしょうか。
それはフィットネスクラブはどの程度許容しているのでしょうか?
今までの顧客を引っ張ってこれれば、そりゃ楽だなと思うのですが
モラル的にどうなんでしょうか
お客様が求めてしまうのはどうしょうもないですが、トレーナー側から働きかけ集客するのはモラルにかけると思うのです。
少し調べると、不正競争禁止法というのがあります。
詳しくは書きませんが、雇う側が押さえておかないといけない法律です。
いわゆる契約書を交わしておいて、事前にこう言ったことを防ぎましょうねということです。
しかし、そこの顧客情報はその会社の財産です。
借りているに過ぎないのです。
契約書の有無にかかわらず、そのあたりを理解しないのは業界全体のモラル低下につながりかねませんのでしっかりと押さえておきたいところです。
基礎は大事。けど縛られないことはもっと大事。
まいど
トレーナーの山崎です
統合された動きはスポーツにかかわらずいろんなところで発揮されます。
スポーツといえば、同じことを繰り返し練習し、スキルの上達に励むということが一般的かと思われますが、
必ずしも、同じことの繰り返しがスキルの上達につながるとは限りません。
というより、そのスキルは上手くなるかもしれませんが、試合や日々変化する状況で同じように発揮できるかというとどうでしょう。
というのも、スキルの上達とは、目的を達成するために行う動作が効率良くなったというものですが、
そもそも、人間は周りの環境に影響されながら動いているということを前提とした場合、周りの環境が変化すれば、同じような動作では通用しない(効率が悪くなる可能性がある)のではないでしょうか。
また、練習に置いた環境も全く同じ環境で練習できればいいのですが、そんなことはほぼ不可能に近いのではないでしょうか。
球技の練習であれば同じような状況を作り出すことは球を同じようにコントロールすることが必要になったり、
体の中身の環境に置いては自分の体力との兼ね合いもあります。
ほぼ周りのコンディションが同じということはないと考えた場合、
同じことを繰り返すという練習や
全く同じようにできるというスキルは
初歩的な分野では必要になるかもしれませんが、
その先のスキルアップを目指すのであれば、環境、状況、自身のコンディショニングに合わせた最適なパフォーマンスを発揮する必要があります。
また、練習に置いては時事刻々と変化する状況下の中で最適なパフォーマンスを選択判断し続ける能力を身につけることが競技力の向上につながってくると思います。
そのためには色々な経験は後々の判断材料になるわけですね
基礎スキルが身につけば、こうしなければいけないという指導はパフォーマンスの頭打ちになります。
発声するのも筋肉
まいど
トレーナーの山崎です
声については専門ではないので、浅いレベルでの話になってしましますが
発声についても、咽喉を開いたり閉じたりと、筋肉の収縮を使って発声しています。
また、音域についてもについても筋肉を微調整させて発生していることがわかります。
専門ではないので、こちら
https://remivoice.jpが詳しく説明されていたので参考にしてもらえればと思います。
普段聞きなれない筋肉が多いのですが、
筋肉を鍛えれば声の出し方が上手くなるのであれば、
筋肉の使い方や、その筋肉に対してコンディショニングを行ったり使い方を練習させてあげれば、
発声の仕方は大きく変わるんじゃないでしょうか。
実際に私は高音が出しにくいのですが、喉の筋肉の硬い部分を少しリリースしてあげるだけでも高音が出やすくなったりします。
それだけでも声帯が動きやすくなった気がするので、
喉の部分へのアプローチが上手くできると、
声のコンディショニングができると思います。
また声は社会的機関なので、
ここを改善することでコミュニケーションが変わり、人生変わる人も出てくると思います。
身体本来の機能を取り戻すことで、色々なことが変わってくるということは
まだまだトレーナーやボディワーカーには未来があると感じます。