運動形成の五位相を復習して思った事
まいど
トレーナーの山崎です。
先日お勉強したことを復習です。
運動学といえばマイネル
日本の運動学といえば金子明友さんが有名。
大学の運動学の授業でも習ったんだと思いますが、
記憶の片隅に追いやられていたので引っ張り出します。
運動形成の五位相はピンとこなかったのですが、
内容を見ていくと、「あ〜、あのことね」と思い出せたので学生時代に習った事が活きてました。
運動形成の五位相とは
原志向位相
探索位相
偶発位相
図式化位相
自在位相
の5つになります。
それぞれ見ていくと
原志向位相は運動や技を習得する際にその動きや技にマイナスイメージを持っていない状態です。やってみたいワクワクな感じでしょう。
探索位相はどのようにその動きや技ができるようになるか試行錯誤する段階です。まずはトライしている状態ですね。
偶発位相は試行錯誤するうちに偶然に技ができた段階です。
図式化位相は偶然できた技をいつでもできるようにするためになんども繰り返し練習をしている段階です。トライアンドエラーを繰り返し経験と整理ができてくる段階です。
自在位相はいつでも完成された状態で技ができる段階です。
さらにこの位相の中にどのような能力が必要かというもっと細かいステップがあり、我々指導者はその段階に応じ適時アドバイスを行なっていることになります。
しかし、多くは自身の運動経験を元に指導している事が多いのではないでしょうか。
実際にこのように位相を深く考えなくてもどのようにすれば上手くなるかは自身の経験があれば指導できてしまうと思います。
ただ、運動指導者としては教えることのプロフェッショナルであり誰でもできるように導いてあげないといけないので、ベースとして運動がどのように習得されていくかは知っておかないといけないところだと思います。
なので、技や運動のゴールが不明瞭な指導というのは非生産的な指導である事がわかります。
例えば、スクワットの形を指導する際のゴール設定が、指導者が正しいと思うフォームである場合、運動学習から考えると運動者の自己の感覚が伴っていない事が多く運動が学習されたことにはならないのではないだろうか。
つまり、運動の実施者が指導を受ける際には自己の感覚で”腑に落ちる”事ができて運動が習得されたと言えるのではないだろうか。
いくらフォームばかりを練習しても上手くならないのは目的がフォームになっており、そのフォームで良しとする指導者も悪者ではないでしょうか。
自身の経験の乏しい指導者に多いのではないでしょうか。
なので、指導者自身も運動経験を積んでいく事が大事です。