子供には教えるよりも導く
まいど
トレーナーの山崎です。
今回は自分自身のアウトプットについて、
指導対象が違えばアウトプットの仕方も当然変わるよなということをお伝えします。
最近は小学生に対しての指導が多くなっているので、簡潔にそのことを書くと
「教えすぎない」この言葉に尽きるのかなと感じます。
大人と子供を指導するときの違いについては、大人はある程度学習していくにあたっての経験があるので、教えたことが再現できたり、頭で理解することができるのですが、
子供の場合、とくに少年前期と言われる時期の子たちになるとそもそも学習の経験がないので、学習していく中で最初から正解を教えてしまうと学習のプロセスを経験せずにタダの暗記を強要してしまうことになります。
「できる」「わかる」がこちらの獲得してもらいたいことだとすると、いかにそのプロセスを体験させるかといったことが重要だと思います。
大人の場合は、理論的に説明しても頭で理解できるのでこちらの目的は比較的かんたんなのです。答えを教えてもあとから理解や解釈をくっつけることができますが、子供ではなかなか難しいです。
例えば、子供に指導する際にコーチが怖い、怒るといった指導では、なぜ怒っているのだろう?と考える子供は何割くらいいるでしょうか?
おそらく恐怖を回避するために思考は停止するでしょう。
時には怒ることも必要だとは思いますが、感情に任せるような指導は指導とは言えません。
いかに指導者側は成功を疑似体験させるアフォーダンスが大事だと思います。
アフォーダンスは造語で、行為を導くための仕掛けのことを指し、デザインの分野などで使われます。
作者が使用者にどのような行動を起こさせるかといった狙いのものになります。
例えば、マグカップの取っ手はやけどをしないようにアフォーダンスされていると言えます。
使用者は、無意識に持つように誘導されていることが多数ではないでしょうか。
このアフォーダンスという概念が指導に活きると、指導の仕方はガラッと変わり教えるから導くになるのだなと思います。