leeuw14’s diary

思考は現実

ヒトの進化から学ぶ本質

まいど

トレーナーの山崎です

 

 

生物学などの内容が書かれた本では”人”ではなく”ヒト”になっていることが多いと思います。

 

これは”人”を動物と捉えて考えていくので”ヒト”になると思うのですが、人間の根本を勉強していくときはまず”ヒト”を理解しないといけないと思いました。

 

こういう勉強は深掘りしていくときりがないのですが、、、

今日は図書館でたまたま気になった本を走り読みしていました。

人類の進化について書かれたもので、どのようにしてヒトは二足歩行に至ったかというのが書かれていました。

 

その中でも面白いと思った一文を

 

以下、引用です。

2本足で走るトカゲ
走行中に腕を移動に使わなくすることで、脊柱のうねりを抑えて上半身を固定し、肺の換気メカニズムを改善しているようだ。
哺乳類では走行中に胸郭を硬くしておくため、また別の解剖学的解決策が現れた。
脊柱を胸椎領域と腰椎領域に分離する方法である。

 


エリマキトカゲ

そもそも

トカゲは普段4足で歩く動物です。

また、トカゲは肺の換気量や呼吸数を上げられないみたいです。

(ヒトなどの哺乳類は胸郭と横隔膜を動かすことで酸素流用を増やすことができる。また腰椎や下位胸椎が動きやすくなっているので胸郭を固定して下肢の動きと分離できる)

しかも、トカゲは歩くときに脊柱を波打たせて歩くので呼吸が歩行に影響されてしまいます。

なので4足で歩くと呼吸しにくい。

で、走るときにちょっとでも呼吸を楽に行うために前足を使わなければ脊柱がうねらなくなるので呼吸に影響しなくなるというわけみたいです。

 

なかなか合理的かつ斬新。笑

 

そもそも動物は食うか食われるかの世界。

逃げたり、追ったりで運動量を増やすために呼吸数を上げなきゃならないわけです。

しかし、呼吸しにくいのは問題ですよね。

そこで進化が必要になったわけです。

 

それぞれの動物の共通の課題は

”いかに運動機能と呼吸機能を分離するか”

であったのではないでしょうか。

 

鳥類は羽を休めると墜落してしまうので、常に酸素を送り込めるようなシステムになっているようです。

 

哺乳類では胸郭を硬くし固定することで呼吸を確保するようです。

それにより横隔膜や内臓を利用したピストンの動きができるようになり、呼吸を助けています。

 

トレーニング業界では呼吸がブームです。

しかし、最終的な本質は呼吸がうまくなることではなく

運動と呼吸を分離してコントロールすることが大事なのではないでしょうか。

 

息を止めないと力が出ない

自然界だと弱者ですよね。

ライオンに追われているウサギが息止めてますかね〜

 

もちろん、最大限のパワー発揮するために呼吸を止める方が理想的なのは承知の上で

 

まずは”ヒト”の本質として運動と呼吸の分離ではないのでしょうか。

 

苦しいときにこそ”呼吸”できてますかね? 

 

類人猿を直立させた小さな骨―人類進化の謎を解く

類人猿を直立させた小さな骨―人類進化の謎を解く

 

 

姿勢分析が大雑把だと

本当にそれは反り腰なのか?
 
まいど、
トレーナーの山崎です。
 
トレーニングや姿勢のことをちょっとかじったことある人であれば、反り腰と聞けば腹筋の緩さや大臀筋の筋力不足を疑ってトレーニングを処方する方は多いのではないでしょうか?
 
しかし、一言に反り腰と言っても様々です。
特に女性では上位腰椎の反りが出ている人も反り腰とひとくくりにされているので、一般的には骨盤前傾になると臀筋が緩みやすいと思われてしまうが、実際はそうでないこともある。骨盤前傾傾向ではないということです。
 
最近は姿勢を分析しても意味がないと言われたりもしますが、
姿勢自体は評価する価値はあると思います。
(ただ実際は細かいので、熟練していないと評価が大雑把になってしまう。)
しかし、それに固執してしまうと本来見るべき動作などが見れなくなってしまうんではないでしょうか。
 
 
そういう意味では、機能解剖学などを極めることは
評価の引き出しを広げてくれるのでやはり重要だなと感じる次第です。

プラスマイナス

まいど
トレーナーの山崎です
 
”プラスマイナス”
という芸人さんがいます。
めっちゃ好きですが、その話ではありません。
 
 
 
”この世は建前、プラスマイナス0でできている”
 
この言葉は高校時代に化学の先生がよく言っていた言葉なんですね。
 
授業が呪文のように聞こえていた頃、
確かイオンの話をしていて、プラスの電荷を帯びている原子とマイナスの天下を帯びている原子がいてそれらが引きつけあってくっつくよっていうざっくりした内容しか覚えていないのですが。
 
もちろん化学での話だと思っていたのですが、
その先生の語り口調などからすると
日常生活にも掛けて話していたんじゃないかなと。
 
勝つ人間がいれば、負ける人間もいるし
儲かる人がいれば、損をする人もいる。
 
常に表裏一体で、絶対値は同じになる気がするんですね。
すべてのものにおいて、プラスがあればマイナスがあり、マイナスがあればプラスがある
そう考えると
人生も楽になるんじゃないでしょうか。
 
東洋学的に考えると陰と陽ですかね。
 
化学はすべての物質の根本になっている学問です
面白いですね
 
決してセンチになっているわけではないですが、この考え方がある分
物事を客観的に捉えることができるような気がします。

自主的な”トレーニング”?

まいど
トレーナーの山崎です
 
 
 
日本で”トレーニング”というと筋トレや体を動かしていることを”トレーニング”と言ったりしています。
このトレーニングという言葉に疑問を持たないフィットネス関係者の人は多くないと思います。
何が言いたいかと言いますと、そもそも”トレーニング”という言葉は訓練や研修を意味し強制的にさせられてるイメージがあるんですね。
 
ちなみにアメリカでは”トレーニング”ではなく”ワークアウト”
直訳だとわかりにくいですが、
仕事以外での活動=自主的に行う活動 という意味になります。
なので、アメリカではワークアウトというんですね。
 
アメリカにかぶれて、「ワークアウトを広めよう!」という気はさらさらないのですが、
 
日本のフィットネスで”トレーニング”を行なっている人たちはどこか本来の意味での訓練的な感じがしてならないのです。
どういうことかというと、
本来楽しみながらエクササイズなどできればいいのですが、
フィットネスでのレッスンの状況を聞いていると
 
レッスンの先生がこうしなきゃダメというのを忠実に守ったり、
信者のごとく、このエクササイズはこうしないといけない!と思っていたり
言われたエクササイズを忠実に守ったら体を壊した(笑)など
 
 
こんなのを聞いていると、
自分の体を人にああだこうだ言われてどうすんねん!と思ってしまいます。
とは言え僕はああだこうだ言っている立場(指導者なので一応)なのですが、
正しい知識を持って自分の身体を自己管理すれば、
言われなきゃできない、自分の体の責任を他人に押し付けるなど(慢性的な痛みが治らないと言って医者や治療家のせいにしている人など)出てこないと思います。
 
”トレーニング”が文字通り訓練にならないように
身体を動かす人には、自主的に動き、正しいものを判断できるように知識をつけて自己管理してもらいたいと思います。
 
それをお手伝いできるのがトレーナーの役割だと思います。

情報の取捨選択

まいど

トレーナーの山崎です

 

 

関東の方は8月らしくない天気が続いています。

梅雨みたいな天気で、体調崩す方もちらほら。

 

ダラダラに汗をかいている方が好きな僕にとっては今年の夏はスカされた感じです。

 

さて、最近読んだ本の感想文を

新しい分野の勉強をするときは

水平に広げていく方法と深掘りしていく方法があり、それらは限界なくできるというものです。

ネットサーフィンでは次から次へと興味が移り変わって

あれ、最初何調べてたんやっけ?ってなるのが水平方向への広げ方

筋肉ってなんで収縮するんかな、

ミオシンとアクチンが、、、

本当に滑り込んでんのかな、、、

と疑問を持って掘り下げていく方法とがあります。

 

正直この方法は知らない間にやっていました。

しかし、どちらも限界がないので、どこまで広げれば・掘り下げればいいのかなどは疑問でした。

 

しかし、完璧は存在しないので、

別の角度から比較できる範囲までで有限化しておけば十分ではないかとの新しい勉強の仕方を知ることができました。

 

かなり情報が氾濫している現代ですが、

つまり言い換えると比較できないような情報は”現状では”そんなに重要ではなく顔見知り程度でいいのではないでしょうか。

 

そう考えると少し情報の取捨選択がしやすくなります。

 

不必要な情報も多いのでできる限り”大事な情報”に触れていきたいと思います。

 

 

 

中国のトレーナーの資格

まいど

トレーナーの山崎です

 

 

今日は、たまーに行なっている同業者さんへの潜入捜査に行って来ました。

 

と言っても、施設見学させてもらっただけなんですが、、

今年オープンしたその施設は、トレーニング業界でも権威のある先生が携わっておられる施設で、そこのトレーナーさんもその先生監修の一定レベルを認定されたトレーナーさんで運営されていました。

ここまではよくある話で、似たような協会があるんだなと毎回思わされるのですが

 

そんな中、今日対応してくれた方が中国の方でした。

流暢な日本語で施設を紹介してくれ、プロフィールを見せながら自己紹介をしてくれました。

 

今回初めて知ったのですが、

中国には国家資格としてパーソナルトレーナーの資格があるそうです。

中国で猛勉強して日本に来たことを語ってくれました。

 

日本にはトレーナーの国家資格はありません。

近いものでいうと日本体育協会アスレティックアスレティックトレーナーでしょう。

 

国家資格と聞くだけで、”おっ”と思ってしまうのですが、

一定のレベルを保証するもので、実力を証明するものではないんですね。

しかし、やはりブランド力はありますよね。

 

実力を証明するのは難しい業界ですので、サービスを受ける側の認知度や熟知度合いが重要になってくると思います。

 

そのために、正しい情報を発信していかないといけないと改めて感じます。

 

 

 

フィットネスクラブにおいてエクササイズのミスマッチを防ぐために

まいど

トレーナーの山崎です

 

フィットネスクラブでのミスマッチとは

お客さんが求めているもの(目的など)に対してフィットネスクラブ側が提供しているものが合わない状態を言います。

 

よくあるのは、

ダイエットのためや腰痛予防のためにと勧められたエクササイズを行っていたがあまり改善されない、または怪我をしたといったものです。

 

これは少数の方がなっているわけではなく、多数の方が陥っている(または気づいていない)と思われます。

 

なぜこのような状態になってしまうかというと、

フィットネスクラブでは、この目的にはこのエクササイズといったマニュアル的なものがあります。

おそらく業務の効率を図るためだとは思いますが、体の状態を見ずに提供されるエクササイズにはミスマッチが多く発生します。

例えば、

自転車のタイヤの空気が抜けていて自転車屋さんで空気を入れてもらう場合、

丁寧な自転車屋さんであれば、空気が抜けてしまっていた原因を探してくれますが、そうでない自転車屋さんでは空気を入れて終わりではないでしょうか。

仮にパンクして入ればその場で空気の漏れに気づくかもしれませんが、

人間の場合、原因や不調に対して間違ったエクササイズを提供されてもすぐには影響が出ず、時間差で出てきます。

もちろん提供した側は気づきません。

 

フィットネスクラブでの多くは、このように

体の状態を把握せずにトレーニングプログラムやエクササイズを行っていることが問題で、そこに気づかずに行うことが結果が出ない、不調になるといった結果に繋がってきます。

 

フィットネスクラブでの初心者の退会理由はほぼこれです。

 

このようなミスマッチを防ぐために

スポーツの指導ではよくパフォーマンスピラミッドといったものが使われます。

(この概念に関しては相互に影響し合うので、ピラミッド構造ではないのですが、わかりやすいのでこちらを使用します)

これは何かというと、

ピラミッドのように下から土台になっており

         / \

         / 技術    \

      /ーーーーーーー \

      /  筋出力・パワー    \

   /ーーーーーーーーーーーーー \

   /        体力・基礎身体能力        \

/ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  \

 

下の層の能力が低ければ、上の階層での能力の伸びは期待できず、過度なトレーニングは許容範囲を超えてしまい怪我やオーバーワークに繋がってしまうというものです。

 

フィットネスクラブでいうと

マラソン大会に出ていい成績を残したいので効率的な走り方のコツを学ぶのは”スキル”です。

42km走れるだけの筋持久力をつけるのは”筋出力・パワー”になります。

怪我をしないための正しい体の使い方や姿勢、体本来の機能を発揮するのは”体力・基礎身体能力”になります。

 

多くの人が上の表で言う中段からトレーニングを開始するので、結果が出なかったり、怪我を重ねてしまったりしています。

フィットネス初心者の人でマシンを最初にガンガンさせられるのはまさにこの状態です。

 

まずは下段の体力・基礎身体能力”をまずは把握し、そこを改善するところからトレーニングを始めればミスマッチは防げると思います。

 

そして、そのような体を専門的に見てもらえるのはしっかりと知識のあるトレーナーに見てもらうのが一番。

 

車を車検に出すように、自分の体も一度しっかり見てもらってはどうでしょう。