指導者の実技スキル
まいど
トレーナーの山﨑です。
よく、名監督名選手にあらずと言いいますが、
わかりやすい例でいうと、サッカーのジョゼ・モウリーニョ監督なんかがそうではないでしょうか。
モウリーニョはもともと、コーチとしてのスタートはサッカー監督の通訳をしており、
選手としての実績はポルトガル2部レベルなので、グアルディオラと比べると現役時代から有名であったわけではないようです。
しかし、今や世界のトップと言われるほどの監督です。
指導をするにあたり、指導者自体の選手としての実績はあまり関係ないようです。
かといって全く指導する競技ができていないといけないかというと多少できた方がいいのはいうまでもありません。
よく、トレーナーはトレーニングしないといけないのかなどと聞かれますが、
トレーナーの仕事としてはクライアントの課題や目標を達成させることなので、
トレーナー自身がその課題や目標を達成できることは必須条件ではないように感じます。
問題は、クライアントがゴールに到達できればいいので、ゴールに到達することができればトレーナー自身、トレーニングしていなくても問題はないでしょう。
つまりここで言いたいのは、アウトプットする際には自身の経験はあまり関係ないのではないでしょうか。
ただ、経験というのも伝える上では大事だと思います。
それは自分の経験を人に伝えるのではなく、インプットする上で経験はインプットに深みをだしてくれるでしょう。
例えば、実際に経験することで疑問や問題点が出てきます。
それを解決することは、インプットする際にテキスト上の平面的な情報よりも立体的に物事を捉えようとすることができるので、知識に深みができます。
なので、アウトプットする際は媒体の問題や課題解決する力が大きいほど、絶大な威力を発揮するのではないでしょうか。
ですので、トレーナーはトレーニングをしなくてもいいのかという点に関しては、
アウトプットのためのトレーニングは必須ではないが、インプットする際に知識や引き出しを増やす上で、問題点や課題点があったほうが、知識に深みを出すし、時に学習を加速させるので、トレーニングは行った方がいいと感じます。
問題意識を持ってトレーニングすることは
集団指導
まいど
トレーナーの山崎です
昨日、紹介していただたチームにフィジカルトレーニングの指導をする機会がありましたので、行ってまいりました。
フットサルチームなのですが、最初練習を見学させていただいてそこからほぼ即興に近い形で動作スキルの練習を行ってもらいました。
ボールを扱うスキルはそこそこあるのですが、
体を扱う基礎スキルという点では決して高くないなという印象でした。
しばらくサッカー選手に背する機会はなかったのですが、
意外と多いのが股関節屈曲できない選手と胸椎の伸展ができない選手。
必ずできないといけないかというと、サッカーをする上ではそうでもないのですが、
やはりできた方が怪我しにくかったり、自分の体を最大限使うということにおいては、できるに越したことはないでしょう。
また、内容としては最近学んでいるムーブメントを行いました。
実際指導してみて感じたのは、時間が過ぎるのが早かったなという点です。
また、即興になったのでトレーニングが建設的にプログレッションされていたかというと前後したりしたので、繰り返し行い修正が必要だなと感じました。
実際に動いている選手を見て、普段マンツーマンでは細かく指導できる点も、
細かくは指導できないので、いかにキューイングが大事かというのが身にしみてわかりました。
ここも、ボキャブラリーと引き出しの多さが指導の深さに繋がるなと感じました。
今回もいい経験をさせてもらいました。
知っていると思うのは危険
まいど
トレーナーの山崎です
一昨年くらいからトレーニング業界でブームである呼吸
最近また新しい書籍が発売されていました。
以前読んだ書籍や関連を調べて、ある程度の知識があると思っていましたが、
新しい知識に触れることで、まだまだ知らあいことがあるなと感じました。
これは結構あることだとは思うのですが、どうしても知っていると勘違いしてしまうので、日々知識に対しては謙虚にしないといけないなと感じます。
また、昨日参加したセミナーでは
以前から会いたかった方にお会いできたのでよかったのですが、
やはりここでもこんなものかと思っていたものが、本物に触れ、自分の知識の浅さに恥ずかしくなります。
自分の奢りに気づけるのはすごく大事ですし、実際に行動を起こした結果として得られるものだと思うので、行動あるのみだと再確認できました。
いろんな指導者に会って
まいど
トレーナーの山崎です。
ここ3日ほどインプット作業が中心になっていました。
とても有意義な時間でした。
トレーナーが一定の信頼を得るためにはやはり、アウトプットの数で決まるなと感じました。
というのも、アスリートであれ一般のフィットネスユーザーであれ肩書以外のトレーナーの実力はわからないというものです。
そうなるとこちらから発信をし、価値を感じてもらわないと信頼につながらないのです。
でここで差がつくのは、基礎知識の深さと相手を思いやることではないでしょうか。
基礎知識は、情報などが氾濫し判断に迷うものが多い中しっかりと基礎を勉強したトレーナーであれば最適解へのアプローチが可能だと感じます。
また、それを人に伝えるとなった時は相手を思いやれるかどうかが後押ししてくれると思います。
この二つはトレーナーとして信頼を得るための最低の条件ではないでしょうか。
どうしても新しい情報に飛びつきがちですが、基礎を深めることも重要なのでこちらにも目を向けるのは必須です。
セミナーの裏を読む
まいど
トレーナーの山崎です
本日はある大手企業主催のセミナーに行ってきました。
スピーカーはスポーツ界でもトップで活躍されている方々で、
コンディショニングというのを軸にお話しされていました。
こう言った短い時間でのセミナーであるとスピーカーの方の伝えたいことというのは薄れてしまうのですが、随所にその方の想いや考え方などが聞けるのは非常に勉強になります。
また最近は、このようなセミナーに参加する際は、主催者企業の戦略や意図を読み解くようにするのも最近考えるようにしています。
今回は大手企業が主催であったので、
その企業の売りたい商品の宣伝がメインだったように思います。
しかも、味噌なのはトレーナーに向けて宣伝していたということ。
本来であれば一般の消費者に向けて宣伝するところですが、
トレーナーに教育をして、紹介してもらったほうが、一般消費者により信頼してもらえますよね。
第三者の意見ってやつですね。
より消費者に近いところに宣伝しておくことは今後健康分野を取り扱う企業にとっては重要になってきます。
そうなった時、トレーナーが企業から重宝されるように準備しておかないといけないですね。
コーチの魅力の一つは引き出しの多さ
まいど
トレーナーの山崎です
本日は朝早くから活動しています。
と言っても普段が遅いだけなのですが、
午前中を有効活用できるというのはかなり有意義です。
今後続けられるように、環境づくりしたいと思います。
さて、最近参加しているムーブメントのトレーニングですが、
毎回講師の引き出しの多さには驚かされます。
目的は同じでも、対象者に合わせてその場その場で最適なエクササイズを処方するのは
コーチとしての魅力ではないでしょうか。
そのためには、多くの経験が必要にあるのは
いうまでもありません。
これをすれば〜というのはなく
実際の現場で起こっていることは変化して行くので、
その変化に対して引き出しの中からアプローチするので
引き出しの多さと、引き出しに手をかける判断能力がセンスと言われるのかなと。
学ぶときはそこを意識してインプットできるようにしなければと改めて思いました。
インプットする力も能力アップして効率図りたいですね。
下肢トリプルエクステンションには大きく2パターン
まいど
トレーナーの山崎です。
下肢のトリプルエクステンションとは、トレーナーの方でbiomechanicsや運動学を学んだことのある人だったら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
下肢の3関節(足部・膝関節・股関節)を伸展させる動作のことを言いますが、
わかりやすくいうと、
スクワット動作で、しゃがんだ状態から上に伸び上がっていく局面が下肢のトリプルエクステンションになります。
(その反対に、しゃがんでいく局面はトリプルフレクションと言います。)
3つの関節が一緒に動いていくわけですが、それぞれの関節で貢献度が違います。
また、人によっても貢献度はバラバラなので、
膝を優位に働かせる人、股関節優位で働かせる人など一概に運動パターンが決まっていません。
しかし、運動パフォーマンスを考えたときに、
効率よく運動できるというのが理想です。
運動パフォーマンスがいいというのは、安全に行え、かつパワーが最大限でたり、目的に合わせたコントロールができるというのが理想です。
そこで考えたいのは関節それぞれには得意不得意があるということ
簡単に説明すると
足関節は接地局面に合わせて関節を安定させるということが必要です。
膝関節に関しては短時間で出力を発揮するということに優れているのではないでしょうか。
股関節は3つの関節の中で一番大きな出力が出せる関節です。
このように考えると、
足関節は出力には不向きなので、
膝関節優位でトリプルエクステンションを行うか、
股関節優位でトリプルエクステンションを行うかでパフォーマンスが変わってきます。
ここだけを見て運動の選択はできないですが、トリプルエクステンションというシステムを分解した時に状況に応じて使い分けることができると、運動スキルの向上につながるのではないでしょうか。