下肢トリプルエクステンションには大きく2パターン
まいど
トレーナーの山崎です。
下肢のトリプルエクステンションとは、トレーナーの方でbiomechanicsや運動学を学んだことのある人だったら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
下肢の3関節(足部・膝関節・股関節)を伸展させる動作のことを言いますが、
わかりやすくいうと、
スクワット動作で、しゃがんだ状態から上に伸び上がっていく局面が下肢のトリプルエクステンションになります。
(その反対に、しゃがんでいく局面はトリプルフレクションと言います。)
3つの関節が一緒に動いていくわけですが、それぞれの関節で貢献度が違います。
また、人によっても貢献度はバラバラなので、
膝を優位に働かせる人、股関節優位で働かせる人など一概に運動パターンが決まっていません。
しかし、運動パフォーマンスを考えたときに、
効率よく運動できるというのが理想です。
運動パフォーマンスがいいというのは、安全に行え、かつパワーが最大限でたり、目的に合わせたコントロールができるというのが理想です。
そこで考えたいのは関節それぞれには得意不得意があるということ
簡単に説明すると
足関節は接地局面に合わせて関節を安定させるということが必要です。
膝関節に関しては短時間で出力を発揮するということに優れているのではないでしょうか。
股関節は3つの関節の中で一番大きな出力が出せる関節です。
このように考えると、
足関節は出力には不向きなので、
膝関節優位でトリプルエクステンションを行うか、
股関節優位でトリプルエクステンションを行うかでパフォーマンスが変わってきます。
ここだけを見て運動の選択はできないですが、トリプルエクステンションというシステムを分解した時に状況に応じて使い分けることができると、運動スキルの向上につながるのではないでしょうか。