継続的な研修を終えて
まいど
トレーナーの山崎です
ここ2ヶ月継続的に研修を受けていました。
日本でもトップレベルのトレーナーさんから継続的に師事するのは初めてでした。
この2ヶ月間は学びの連続で
トレーナーとしての知識がというより、
より考え方や視野が広がったという感じがします。
決して安くない研修費ですが、
生かすも殺すも自分次第ですね。
というのも、
やはりトレーナーはアウトプットしてなんぼ。
アウトプット出来てOKではなく、アウトプットしてさらに学ぶ。
そのアウトプットの経験がさらに成長を促す。
なので、これまでインプットしたことはあくまでも情報に過ぎず、これからの活動次第で変わるというものです。
人に伝わってはじめて価値に変わるので
学んだから終わりではなく、これからがスタートラインだと感じます。
継続の法則は成功の積み重ね
まいど
トレーナーの山崎です
本日はお客さんから金言をいただきました。
要約しますが、お客さん曰く
どんなにいいハード面だったとしても通ってる方としては飽きる
小さくてもいいから成功体験がある方が続けやすい
これはフィットネスに対しておっしゃったものですが、
他のものに関しても同じだと感じます。
日々成長を感じられるものであれば続けやすいですし、
同じことの繰り返しは飽きられる。
では成長とは何か
成長を感じられるということは何かにチャレンジしているということ。
課題や目標に向かって取り込んでいるという姿勢はチャレンジなので
トレーナーとしてはそのタスクを与えられる存在でないといけないですよね。
改めて考えると当たり前のことかもしれませんが、
ことを抽象的に置き換えて見ると、その本質を捉えられていないものは多いと思います。
気づかせてもらったことに感謝
他人が指導しているのはなかなか見る機会ないよな=結果孤立する
まいど
トレーナーの山崎です
更新がまちまちになってしまっています。
少しでも気づいたことはアウトプットしなければいけないなと感じます。
反省。
タイミングが合えば見ている番組があるのですが、
NHKで放送されている「奇跡のレッスン」
どのような番組かというと、
中学校で行われている部活動に海外から優秀な指導者を呼んで、
一週間指導してもらうというドキュメント番組です。
単純に生徒が短期間で成長するというのも見所なのですが、
指導者が日本人でないというのがかなり法度させられるポイントでもあります。
最近放映されていたものだと、
中学校のハンドボールチームなのですが、どこにでもあるような先生が熱心で生徒が真面目に一生懸命指示を遂行する、日本のどこでも見ることのできるようなチームにデンマークから指導者が来る内容でした。
よく言えば訓練された生徒、悪く言えば指示がないと動けない生徒
自分でも心当たりのあるような光景でした。
顕著に現れたのは、形の決まっていない練習
例えばミニゲーム形式の練習など判断を連続でしないといけないような練習になったときに、動きが止まったりうまくプレーできないというもの。
ここまでわかりやすくプレーできなくなってしまうのは見ていてもびっくりでした。
原因は何かというと、熱心な先生
熱心に指導するあまり、生徒に答えを用意してしまっていたんだと思います。
情熱を持って生徒に関わっているのは素晴らしいことですが、”教えすぎる”ということは時に、受け手の思考を停止させます。
若い子たちにはそれが、”正しい”と認知し、考えることをしなくなる結果、判断に必要なエラーもわからなくなってしまします。
これは部活指導に限ったことではなく日本の教育の根幹の問題だと思います。
前回の放送では、実際にデンマークの指導者が授業を見学し、
その授業を行なっている先生に、
なぜこの授業をやっているか生徒は理解していますかという質問に対し
中学校の先生は狼狽えていました。
先生から一方通行であれば教育は成り立ちません。
これは教育ではなく訓練と呼ぶべきでしょう。
公立の中学校で普通に行われていることです。
もちろんテレビなので、その部分が強調されているとは思いますが
番組を見ていて、指導や教育に携わる端くれとして
危機感を覚えるのは私だけでしょうか。
指導者には是非見て欲しい番組です。
追記:
自分の見たのはだいぶ前の再放送のようです。。。
もっとアンテナ張っとかないと。
パフォーマンスアップのためにストレングスも大事。けどその前に
まいど
トレーナーの山崎です
よくスポーツの現場ではストレングストレーニングをすると体のキレがなくなるとか言われたりします。
そういった主張者の意見としては筋肉がついて重くなるから、といった理屈なようですが、
このような意見が出てくるということは、全く筋トレをやっていないか、筋トレをやったけどパフォーマンスにつながらなかった人達ではないでしょうか。
私もどちらかというと筋トレの効果って直接的な競技パフォーマンスに繋がらないと感じていました。
しかし、これは目的となるパフォーマンスの動きが定義がなされていなかった為です。
スポーツ競技において正しい動きとなると難しいのですが、
競技スキルの手前にある基礎スキル、例えば走る、加速、減速、方向転換といった動きは競技スキルを構成する基礎になる部分です。
この部分は動きを細分化していくととてもシンプルな動きになってきます。
このシンプルな動きの質が高いと、動きが効率的になったり、パワーの発揮がしやすくなったり、最も安全に動きを行うことに繋がります。
つまり、ベースとなる動きが正しく、効率良く健全に行われていないと、どんなにストレングストレーニングを正しくやったところでパフォーマンスには繋がらないのではないでしょうか。
ただ、このような動きの質をトレーニングするだけではパフォーマンス発揮は不十分なので、補助的にストレングストレーニングを入れることにより互いのいいところを引き出すように思います。
逆に、正しい動きができていたとしても、ストレングスをやっていなかったり正しく行えていなかったりするとこれもパフォーマンスが頭打ちになってしまいます。
狙いとしては
動きの質をトレーニングすることによって、本来使用されるべき筋肉に刺激を入れる(神経系の改善)
ストレングストレーニングを実施することによって、対象の筋の強化(筋出力発揮能力の改善)
なので、ストレングストレーニングと動きの質を改善するトレーニングを並行に実施することでパフォーマンス改善の為のトレーニングになります。
そもそも、この考えにたどり着いたのは正しい動きを自身でトレーニングしてこそ。
正しい動きを知り、今までの自身の常識が覆されることは点と点が繋がる瞬間でもあります。
それは気づきがあり、新しい発見があるので指導者自身もパフォーマンスを上げる為の努力を広い視野を持って続けなければいけないなと強く思います。
アフォーダンスと聞いて
まいど
トレーナーの山崎です
初めて聞く単語だったので勉強せねばと思い、書籍を一つ購入しました。
比較的入門編らしいのですが、途中挫折しそうになりながらも読み切ったので読書録として記しておきたいと思います。
- 作者: 佐々木正人,宮本英美,黄倉雅広,三嶋博之,鈴木健太郎
- 出版社/メーカー: 金子書房
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
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アフォーダンスと聞いて、最初はダンスの流派かと思っていました。
すぐにわかりやすい物事とくっつけようとするので、人間の脳は時に厄介ですね。
アフォーダンスというのは、アメリカの認知心理学者ギブソンが造った造語です。
そもそも認知心理学とはどういう学問か
認知心理学とは人間の心を情報処理システムと捉える立場(認知的アプローチもしくは情報処理的アプローチ)から研究する学問、あるいは知覚、記憶、思考、言語、学習などの認知の働きを解明しようとする心理学である。
引用:日本認知心理学会http://cogpsy.jp/cogpsy
その中でも知覚について書かれており、アフォーダンスとは
”affordance”は
”afford"=(もの・こと)が(人)に〜を与える/提供する
と意味を含んでおり
ギブソンは、環境が動物に対して与える「意味」としています。
(この辺りは、心理学者ではないので、何となくの意味で捉えているので今後勉強した際に間違いであると気づいた場合は修正します)
この時点でかなりわかりにくいのですが、私なりに解釈したことを書いておくと、
環境、この場合何でもいいのですが
例えば「行き止まり」という環境は私たちに「歩を止めさせる」というアフォーダンスを持っています。
「行き止まり」と気付かずに突き進んだ場合は「体を制止する」というアフォーダンスを持っています。
つまり、ものと人の間にどのような可能性もしくは関係性があるかというのがアフォーダンスという意味ではないでしょうか。
このアフォーダンスというのはデザインの分野でよく使われるらしく、
ものなどをデザインする際に、その形が暗にどのような意味を持っているかを私たちは情報を捉え行為に移すことを含めデザインを行うようです。
考えてみたら当たり前のことですが、
フライパンの持ち手は私たちにそこを握るということをアフォードしています。
じゃないと熱いので。
最近は機能的なデザインのものなどもよく見かけますね。
ここから考えられることをまとめると、私たちが当たり前のように行っている行為は、色々な情報を捉えた上で最適な行動を起こしている(誘導されている?)と感じます。
知覚を使いその環境の情報を捉えることで絶えず私たちは行為・行動を行なっています。
環境に応じた最適な行為の選択は得られた知覚や過去の経験によって質が変わるので、
行為の元になっている運動は、”環境”ありきで考えないといけません。
しかし、その”環境”は常に大なり小なり変化するものである以上、固定化して考えることは難しいのではないでしょうか。
これの様な考え方は成長期のクラムジーを考える際に必要になるのは、何となくわかった気がしました。
運動指導者であれば抑えておきたいところです。
中国サッカー
まいど
トレーナーの山崎です
最近はチャイナマネーの影響で中国リーグに世界の有名サッカー選手が流れ込んできているのはここ数年の中国サッカーの現状です。
そんな中こんな記事を見つけました。
スタジアムの完成度、サポーターの熱気に見る「中国サッカー強国化」への“本気度”/中国・新皇帝の野望<2>
風の噂で聞いたところによると、アンダーカテゴリーに優秀な指導者を海外から招聘しているようなので、中国サッカー界全体で底上げを狙っていってるんじゃないでしょうか。
日本のアンダーカテゴリーはこのままで大丈夫なのでしょうか。
私も近いうちサッカー界に貢献できるように動向を注視したいと思います。
デッドリフトとスクワットのあいだ
まいど
トレーナーの山崎です
ではないですが、世の中明確に境目がわかるものは少ないと思います。
下肢のトレーニングの代表格と言えばデッドリフトやスクワットになります。
素人目に見ればどちらの動作もしゃがんでおり、何が違うかと言われればわからないと思います。
トレーニングでも、デッドリフトとスクワットの境目を見つけることは難しいのではないでしょうか。
よく、スクワットはプッシュ系(膝の伸展)デッドリフトはヒンジ(股関節の屈曲)と言われることが多いのですが、
スクワットでも股関節の屈曲はキューイングの際指摘されるところではないでしょうか。
スクワットやデッドリフトのテクニカル的な話をするときりがないので、置いておいますが、
何が言いたいかというと、
今まで下肢のトレーニングパターンとしては膝屈曲優位か股関節屈曲優位かで分けられていましたが、もっと深く動作を見たときに
スクワットの時の股関節屈曲では股関節軽度外旋が入り、
デッドリフト時の股関節屈曲では股関節軽度内旋が入る
ということを知識のアプデートとして入れておきたいと思います。
このことから言えるのは、大臀筋を最大限使おうと思った時には、股関節屈曲は内旋位が大臀筋上部繊維の最大伸長ポジションになるので、この位置から出力できれば、大臀筋を使うことができます。(しかしここで大臀筋が発火しない人も多いのが現状ではないでしょうか)
深く沈んだ時(切り返しなどを行なった場合)などは膝の伸展力で出力するか股関節の伸展力で出力するかのどちらかではなく、どちらかが優位に働きます。
この時の股関節内外旋の組み合わせがマッチしていないとパフォーマンス効率が下がってしまい所謂けがにつながりやすくなります。
つまり、膝伸展出力メインのときは軽度外旋、股関節出力メインのときは軽度内旋
このルールを守れば怪我はしなくなるんじゃないでしょうか?
なので、あながち、膝が中に入っていると言われるような姿勢でも出力方法(膝か股関節のどちらが優位に出力しているか)によっては安全な可能性があります。
もちろん外旋や内旋を意識しても、出力がともわなければならないので一筋縄ではいかないですが指導の際に着目したいところです。
ここまでは経験や聞いた話による個人の見解なので、今後論文などの文献を参照しながら確認していきたと思います。
なので、スクワットもデッドリフトもどちらも明確に動作を分けれていることが大事で、使い分けがその先のパフォーマンスに大きく影響してくると思います。